第1回:膝の痛む患者様のために 〜膝の基礎知識〜
今回から、数回に分けて「膝(ひざ)🦵」を痛めてしまった患者様向けのコラムを発信してゆきます。
第1回目は、膝についての基礎知識です。
人類が400万年前に二本足で立ち上がってから、人類の足はあくまで平たい地面をゆっくりと歩くために発達してきました。
そのお陰で、私たち人間は足を使って様々なことができるようになりました。
歩くことも、走ることも、そして山に登ったり、木に登ったり、いろいろなことができます。
一見すると、「歩く」「走る」などの動作は簡単で、かつ誰もが似たような動作をすると思いがちです。
ですが、実はこのような動きは個体差が大きく、その人の能力や筋力によって少なからず違いがあります。
走る例が一番分かりやすいのではないでしょうか。小学校や中学校の頃、運動会で走った時に、全員が同じ走りをすることはなかったと思います。
しかしながら、やはり我々人間にとっては、進化学的側面からも、「平地を歩く」ことそのものが、人間の身体にとって最も基本的な動きであり、我々の健康維持に多大なる貢献を果たしているのも事実です。
一般に、動物の身体は、基本的な動作に適するよう、作られています。
人間においては、膝を含めた人間の足は平地を歩くことが一般的です。
ですから、基本的な歩行をする限りにおいて、膝が壊れたり、より症状を悪化させたりすることはありません。
(普通に歩いていて、いきなり膝が痛むというのはあり得ない、ということです。あり得る場合は、それより以前に、膝を壊しているからだ、ということです。)
構造医学では、正しい歩行を「生理歩行」と言います。
生理歩行について | 構造医学研究財団 に詳しい解説がございますので、興味がある方は是非ご覧ください。
この、生理歩行をすることによって、私たちの膝は故障することが少なくなります。
「歩く」という行為は、進化学的にも人類の根源であると言えます。
当院では、積極的に「歩行」を推奨しています。日々の生活の中に取り入れてみてください。
●参考文献
こちらは、構造医学研究財団の 吉田勧持 先生が書かれたものとなります。
興味があれば是非読んでみてください。今は絶版となってしまったので、図書館で借りるのも良いでしょう。